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000:プリンスとの出会い

プリンスとの最初の出会い、それは1990年頃だったでしょうか。当時の私は中学生で、姉が友人から借りてきたビデオ"Purple Rain "を観たのが初めてでした。

映画Purple Rainの1カット

そう。元々は姉がプリンスのファンだったのです。
私は姉の傍らで覗くようにビデオを観ていました。なにか、見てはいけないものを見ているような背徳感と、文句なしに格好いいパフォーマンス。それまでの私の価値観を揺さぶるような、新しい世界。映画の内容は年齢的に理解できない部分も多かったはずなのに、不思議と共感したのを覚えています。この映画で衝撃を受けた私は、めでたくプリンスのファンに。

…チャンチャン♪

といきたいところですが、残念ながらすぐにファンにはなりませんでした (というか、むしろ敬遠していました)。よくCD屋さんに行っては、ジャケットを見て友人と大笑い。

controversy Lovesexy 当時キモかったアルバム(殿下、ごめんなさい)

「うわ、なにこれ?キモー!(笑)」みたいな感じ…。
プリンスという名前を聞いただけで気持ち悪がるのが、お約束でした。関西人である我々にとって、プリンスは「ネタ」でしかなかったのです。未熟な感性では、あの特殊なキャラクターを受け入れることが出来なかったのでしょう。

初めて自分で購入したアルバムが「Purple Rain」。
その後、「Lovesexy」、「Batman」と続き、段々と殿下を好きになっていきました。しかし、強烈な個性に阻まれて、ある一線は超えれず。熱狂的なファンでは無いけど、一目置いているという状態が続きます。

それからインターバルがあって、次に購入したのがベストアルバム。
当時私は高校の2年生ぐらいだったと思います。「お、ベストアルバム?プリンスまぁまぁ好きだし、買っておくか」ぐらいのノリで購入。

THE HITS

遅まきで非常に恥ずかしいですが、ここにきて(やっと!)ずっと気になる存在だった プリンスの才能を確信。「いや、やっぱりこの人凄いって!」と、居ても立ってもいられなくなり、怒涛のようにプリンスの作品を買い漁る日々が始まりました。隠れキリシタンのように プリンス好きを隠していた生活が終わり、鮮烈カミング・アウト。

もう3、4年ほど殿下と出会うのが遅かったら、これほどハマっていなかったと思います。飽きっぽい私が長くファンでいられるのは、多感な時代に殿下を知り、その時の強烈な印象を体が覚えているからです。
これから先、(万が一)プリンスの音楽自体に失望してしまったとしても、私はプリンスのことを特別な存在として大事にしていくでしょう。
初恋の思い出のように。

1999/08/20

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