partymind

menu

Hitnrun Phase One / ヒットエンドラン・フェーズ・ワン

Hitnrun Phase One / ヒットエンドラン・フェーズ・ワン

ある意味、コンセプトアルバム

 

  1. Million $ Show
    いきなり"For You"、"1999"、"Purple Rain"のイントロから始まります。まさにヒット&ラン?"Musicology"でも過去曲の引用はやってましたが、ここまで全面的にイントロ使いまわされると、再生曲を間違えたかなという誤解を招きます(笑)
    Judith Hillがメイン・ボーカルを務める軽妙なオープニング曲。プリンスはあまり出てきません。これは「今回は色々楽しんでやるから!」という宣言に等しいですね。

  2. Shut This Down
    重ためのトラックに"My Name is Prince"のようなシャウト唱法が乗ります。歌詞をチェックしていないのでなんとも言えないのですが、この手の曲は歌詞を見て好きになることが多かったりします。

  3. Ain't About To Stop
    前曲の雰囲気を踏襲して、若干ハードな系統が続きます。Rita Oraをフィーチャーしています。乱高下する曲調が良い感じ。しかし、マンネリ化してきたボブ声のリフレインを邪魔に感じるのは私だけ?随所にプリンス印のフックも挿入されますが、印象は薄いかも。

  4. Like A Mack
    Curly Fryzをフィーチャーしています。冒頭4曲中3曲で若手(女性)を起用しているというのは前代未聞ですね。Curlyのラップは今作にコンテンポラリーな雰囲気を持ち込んでいます。微妙に時代より1歩遅れている感がありますが、きっとプリンスはそんなことは気にせず遊んでいるのでしょう。

  5. This Could B Us
    "Art Official Age" に収録の同曲のリミックスです。他のアルバムレビューでも再三書いてますが、個人的にリミックスはリミックスアルバムで出してほしいのです。"Funknroll"みたいに同時リリースで同時収録ならまだ面白いんですが…。内容は浮遊感のあるミックスとなっています。

  6. Fallinlove2nite
    2014年ドラマ"New Girl"でお披露目された、やけに楽しげで可愛いらしい曲です。当時は女性ボーカル部分をZooey Deschanelが担当していましたが、今作はすべてカミール・ボイスのプリンスが担当。時々、こういうどポップな曲を出すのがプリンス。

  7. X's Face
    先行で公開されていた曲。Joshuaの嗜好なのか、今作に限らず全般的にエレクトロニックな味付けがされていますね。当時は"Ex's Face"なのか"X's Face"なのかスペリングで意見が割れていましたが、無事に解決。

  8. Hardrocklover
    こちらは公開だけでなく発売もされたので先行シングルという扱いになるのかな?かなり抑制された導入からボルテージが急上昇します。スクリームがふんだんに使われているので、スクリーム・マニアには垂涎ではないでしょうか。

  9. Mr. Nelson
    "Art Official Age"で印象的だったLianne La Havasの語りがサンプリングされています。中盤からの超ベタな展開には少々面喰いますが、最近のプリンスってこういうの結構好きですよね。共同プロデューサーのJoshuaの功罪が取り沙汰されていますが、プリンスがOKしたということを忘れてはいけないのです。

  10. 1000 X's & O's
    "A 1,000 Hugs and Kisses"としてNona Gaye等に提供した曲でしたが、不思議なタイミングで再び日の目を浴びました。私が個人的に好きな哀愁系の曲で、オリジナルよりも電子的な音が強調されています。
  11. June
    浮遊感にどことなく憂いを混ぜたような曲調。淡々としたプリンスのボーカルが効果的です。曲自体も短いですが、あまり引っ張らずにあっというまに終わってしまうアウトロも、勢いのある今作のラスト曲としてはピッタリじゃないでしょうか。「え?もうないの?おかわり」という感じ。そしてPhase Twoに続くのか…。

⇒ Review 2010 - 2015に戻る


スポンサーリンク