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019:ゴシップ天国

プリンス逝去後、死因について様々な憶測やガセネタが飛び交ったことは記憶に新しいかと思います。心あるファンは当時胸を痛めたものですが、6月に正式に死因が公表されたことで事態は収束するとも期待しました。
しかし、本日(2017年2月5日)「プリンス エイズ」でGoogle検索してみると、 ズラッと並んで出てくるのは当時の記事のまま。特に修正などされておらず唖然としました。

ゴシップ

 

そもそも、「90年代にHIV感染していた」「エホバの教義により治療を拒否していた」「死亡時に体重は36kgだった」などといった情報は、ナショナル・エンクワイアラーなどのタブロイド紙が報じたもの。東スポのような大衆誌なので信憑性については論を待たないところです。
検索で引っかかった記事の多くは出典を記載していますし、件名に「?」を付けているので、良識のある人は「ああ、またなんか言ってるんだな」程度で流せるでしょう。しかし悪質なのは、個人ブログで上記の内容があたかも事実であるかのように断定的な口調で書かれているものです(リンクを貼るとブログ作者を利することになるので、画像にしました)。

クソブログ

 

同ブログの他の記事を見ても、吐き気がしそうなゴシップばかり。素人がアフィリエイトで稼ぐためにやっているブログなので情報の真偽は問題では無く、とにかくアクセスが稼げればいいのでしょうね。また、ニュースサイトでも同様ですが、正しい情報が出たとしても修正する意思は感じられません。結果として、このような間違った情報がネット上に流布され、一部の人が信じることになります。一番悲しかったのは、この情報をファン自らがTwitterなどで拡散してしまったことです。

これに似た構図って覚えがありませんか?
殺人事件がありニュースで連日報道されたとします(実名や個人のプライバシー暴露を含め)。それらが冤罪であった場合に、どれほどのフォローがされるか?報道されたときのインパクトに比べればささやかなものです。でも誰もそんなこと気にしません、情報を流す方も受け取る側も。なぜなら、それらの情報は大衆の欲望を満たすための刹那的なものであり、日々消費されていくものだからです。例えば、マイケル・ジャクソンのキャリア転落のきっかけとなったのは、児童虐待の訴訟でした。マスコミはどんどん煽り立てて、マイケルを犯罪者として彼の奇行をいちいちネタにします。長く、心身ともに疲弊する法廷闘争の末、彼の潔白は証明され無罪となり、逆に訴えた女性が詐欺罪となったことについては驚くほど控えめにしか報道されませんでした。なぜか?マイケルが無実だと面白くなかったからです。
一連の騒動による心労が間接的にマイケルを殺しましたが、それに対する反省はあったのでしょうか?彼の死後にもゴシップは垂れ流されています。

「誰かの足を引っ張って貶めたい。セレブリティのゴシップを知りたい」

大衆にとって究極のエンターテイメントは何でしょうか?それは妬み嫉みを満足させる、人間としてもっとも唾棄すべき醜い衝動なのかもしれません。そして、需要がある限り供給が止むこともありません。クソッタレ。

 

追記:

2017/2/5

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